チャーガ茸

チャーガ茸とは?

チャーガとは和名カバノアナタケ、別名シベリア霊芝と呼ばれるきのこです。霊芝(サルノコシカケ)に近い種類で、白樺やダケカンバなどのカバノキ科の幹に寄生します。白樺の木2万本にたった1本しかないと言われ、丸1日山の中を探し回ってやっと1つ見つかる程度の希少価値の高い「幻のきのこ」です。ヨーロッパ・ロシア・日本の北部地方・中国の東北地方・北米の一部の寒い地域に生息し、一般的にみられるようなきのこの傘はなく、黒いこぶのような形をしていて、外側は石炭のように硬くごつごつしています。
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「チャーガ」の研究

チャーガの産地では 「胃腸に良い」「がんに効果がある」としてお茶や薬用酒にして飲まれていました。民間薬として古くからその効果は認識されていましたが、本格的に研究され始めたのは1950年以降です。主にロシアで研究開発が進み、現在、ロシアではチャーガは、医療薬として臨床で使用され、ロシア赤十字社はチャーガを主成分とした抗ガン剤を販売しています。日本でもチャーガの研究は1996年静岡大学故水野卓名誉教授グループに始まりその後も各大学や機関で研究が進められています。

チャーガが寄生する「白樺」はロシアでは「魔法の樹」とも言われ、「樹液」には多糖類、サポニン、アミノ酸、有機酸、ミネラルなどの有効成分が多く含まれています。アミノ酸には体内で合成できない必須アミノ酸が豊富に含まれ、美肌効果が注目されています。そのほか、がんや高血圧の改善、抗ストレス、利尿、便秘、胃腸病、腫れ物など様々な効果があり、健康飲料や化粧品などに利用されています。虫歯になりにくいことで知られている甘味料、キシリトールの原料も「白樺の樹液」からつくられているのです。
チャーガにはこれら白樺樹液の有効成分ときのこ本来の成分がぎっしり詰まっています。

幻のきのこチャーガの凄い力

主にカバノキ科の白樺の樹に生息するきのこチャーガは一見きのことは分からない。なぜかというと黒い塊であたかも炭のようなものが樹に付着していてどう見てもこぶなのでまさかきのこの子実体とは思えないからだ。それもそのはずきのこはたいてい傘があり柄がありヒダがあって柔らかい(軟質と書いてなんしつと読む)ものと、そうではなく柄もヒダもなく硬い(硬質と書いてこうしつと読む)ものを連想するのが普通だ。それでどうもチャーガはきのこではないのでは思われがちであるいはきのこのイメージがないので気が付かずに白樺林を歩いているのではないか。でもこれがきのこなのだ。しかもロシアのノーベル賞受賞作家のソルジェニーチン氏の作品の中のガン病棟にチャーガが用いられていることが書かれている。

さらに驚きなのはヨーロッパの氷河から人が発見されて持ち物の中に腰にチャーガが下げられていたのだ。研究者が彼を調べるとどうやら胃に障害があったようだ。それでチャーガが手放せない常備薬のように持ち歩いていたのではないかと思うのだ。今日ではチャーガの子実体をそのまま砕いた商品が出回っていたり、それを袋に詰めて購入した人がお茶のように煎じて利用しているようだ。それなりに健康に期待できる商品だと思うのだ。そもそもチャーガの有効成分のひとつはベテュリン酸と分かっているが、この名前は白樺の学名がベテュラに由来する。このベテュリン酸は強い抗癌性があるらしい。それで白樺の幹を生活場所としているチャーガは白樺の樹の成分を吸収して生長しているからこそ含まれしかも濃縮して蓄えていったわけなのだ。
ただ子実体の骨格の中に他の高分子に絡みついていてしかも水に溶けにくいので、そのまま刻んだり粉末にしたものを煎じたのでは極微量ほどしか接種できない。長期に渡っての利用が必要である。
漢方の考え方でいればいいが、そんなに待てないあるいは猶予がない人にはやはりこれでは困るのである。

ではどうしたらよいのかそれは物理的に小さくすることに加えて酵素学的手法を用いて更に小さくしていってこういった成分を多量に引き出す(抽出する)ことが必要だ。著者がこのチャーガ子実体の酵素法も開発し国内のGMP認証工場で製品化して名前をチャーガピュアとしてピュアワンインターナショナルで販売している。液体と濃縮エキスとしてと煎じるお茶としての二通りがあり酵素で取り巻いている成分を格段に小さくしてあるのでお茶の煎じ液にも格段に出てくるわけなのだ。

「チャーガ」の成分

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チャーガの成分は、タンパク質・脂肪・灰分・食物繊維・糖質・エルゴステロールやビタミン類・ミネラル類の他、フラボノイド・トリテルペノイド・アルカロイド・プテリン・アガリチン酸・イノシトールなどが含まれています。

「チャーガ」の効果

抗酸化作用

活性酸素という言葉を一度は耳にした事があると思います。最近の研究では病原菌以外の病気の9割はこの活性酸素が原因と言われるほどです。がんをはじめ心筋梗塞、脳血管障害、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病、肝炎、痴呆、しわ、シミ、吹き出物などの肌のトラブルさえも活性酸素が関係しています。活性酸素は常に体内で発生していますが、さらに大気汚染、化学物質、食品添加物、ストレスなどにより、多くの活性酸素が体内で発生するといわれています。現代人は常に活性酸素の危険にさらされているのです。

本来人間の体内には抗酸化物質が備わっていて、活性酸素を除去し、活性酸素の害から体を守ってくれています。この抗酸化物質の代表的なものがSOD(スーパー・オキシド・ディムスターゼ)という酵素です。
このSODの量には個人差があり、SODの力は年齢とともに弱まっていきます。

抗腫瘍作用

チャーガには水溶性多糖類と不溶性多糖類の両方が含まれますが、そのいずれにも抗腫瘍活性が認められています。ロシアではチャーガの抽出液から作られた「ベフンギン」という抗ガン剤が正式な薬として国に認可されています。

免疫力増強

人間の体内には細菌やウィルスなどの外敵や悪い細胞が発生するとそれを攻撃して体を守ろうとする免疫機構が備わっています。私達の体には、毎日数千の異常細胞が発生していますが、この免疫機構のおかげで悪性化しないですんでいます。
この免疫力にも個人差があり、偏った食事や睡眠・運動不足、喫煙、老化、ストレスなどが原因で低下していきます。
一般的にきのこ類は免疫力を高める効果があるといわれていますが、これはきのこに含まれる多糖類の働きで、なかでもβ-D-グルカンは免疫力を高める効果が強いとされています。チャーガはこのβ-D-グルカンが他のきのこ類より多く含まれ、マクロファージや、NK(ナチュラルキラー細胞)など免疫細胞の活性化、免疫に関与する活性物質の分泌を促進、するなど、様々な作用で強力に免疫力を高めます。また、豊富な食物繊維も腸内環境を改善する事により、免疫力をアップさせます。

紫外線による活性酸素除去

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チャーガの強い抗酸化作用によって、紫外線による活性酸素を除去し、皮膚の代謝機能が回復します。それによって沈着した色素が肌の表面に押し出され、やがて古い細胞とともにはがれ落ちます。シミだけではなくニキビや肌荒れも活性酸素が原因とされていますので、活性酸素を除去することにより肌のトラブルは大幅に軽減されます。

お肌の免疫力UP

肌にはランゲルハンス細胞という免疫細胞があります。外部からの菌・ウィルス・カビ・放射線・紫外線などの侵入から肌を守っています。肌の免疫力が落ちると抵抗力が弱まり、肌荒れやニキビなど肌のトラブルが起こります。
チャーガに多く含まれるβ-D-グルカンなどは免疫細胞を活性化させる力が強いので、肌免疫をも高めてくれます。肌免疫によって肌の抵抗力は高まり、健康でトラブルの起きにくい美しい肌を保つことができます。

便秘を解消

女性に多い便秘は肌の大敵です。チャーガには多くの食物繊維が含まれていますので、腸内環境を整え、便秘を解消に効果があります。さらに不要となった老廃物や不純物も取り込んで一緒に排出してくれます。

白樺の森に生育するガンを消す力 自然の恵みチャーガ茸